『悪ノ娘~凄艶(せいえん)のジェミニ~』
期間:2010年1月27日~31日
場所:池袋・東京芸術劇場小ホール2
原案:mothy_悪ノP
脚本・演出:トクナガヒデカツ(X-QUEST)
あらすじ(公式HPより)
その王国を治めるのは、わずか14才の王女「リリアンヌ」。
贅沢の限りを尽くし、国民に重税を課す彼女の「悪政」に民衆は苦しめられていた。
やがて彼女の幼き嫉妬心が隣国を滅ぼすに至り、ついに民衆は武器を手に王宮を取り囲む!
王女の傍らにいつもいた召使いの「アレン」。
その時、彼が取った恐るべき行動とは!?
「いったいどれほど尽くせば、貴方に振り向いてもらえるのだろう?」
滅びゆく王国と運命に翻弄された姉弟の「絆」の物語。
ニコニコ動画で人気のボーカロイドの曲の舞台化です。
もともと国の王子と王女として生まれた双子のアレン(レン)と
リリアンヌ(リン)が、大臣たちの策略により、王女と召使いの関係になってしまうというお話。
曲とストーリーは軽く把握してから見たのですが…
うーん…偉そうなことをいうかもしれませんが、結論から言うと、おしい。
気になることが多々あって、素直におもしろかった!と言えないことが残念です。
原作あるものの難しいところだと思うんですけど、
色々と盛り込みすぎて、散漫になってしまっているなという印象でした。
ここぞというシーンであっさりしていたり、注目を引き切れてなかったりで、登場人物の感情や関係性があまり伝わってこず、
感情移入しきれなかったです。
せっかく切ないストーリーなんだから、もっと卑怯なくらい泣かせる演出にしてもいいのになーと思います。
レオンの死に際とか、斬られて「わーっ」って叫んで退場したけれども、
アレンとレオンの師弟対決なのに、あっさりというか、拍子抜けの終りだったかなと。
リリアンヌのためとはいえ罪もない人を、特にお世話になった人を斬る痛みは相当なはずなのに、その感情はあまり見えなかった。
それともアレンは、性的関係を迫られていた(この設定もすごく謎だけど)レオンには、恩も何も感じていなかったのかな?
アレンの心の動きをもっと見たかったなぁ。
でもいいなと思ったところもあって、まず子供時代のリン・レンがかわいい。
特にリンの人の演技は好きでした。無邪気な女の子だなぁかわいいなぁ
と思いながら見ていました(*´ω`*)
女王になったリリアンヌもたたずまいとかセリフの言い方とかが好き。
笑わせるところのテンポは、もう少し欲しかったかも。
あと、笑いを入れるタイミングがずれてて惜しいところがちらほらあったのだけど、パン屋のメンバーは面白かった。
店長が店長というあだ名のバイトさんだったっていうのがとても良かったw
そしてパン屋の店長(本物)と英雄の侍女長の方は同じ役者さんだったんですね。
最後まで気付かなかった。店長良いキャラしてる!
白の娘(クラリス)は声がいい!と思ったら声優もやってらっしゃる真田アサミさんでした。
前に舞台を拝見した時にも声がいいなぁと思ったんだった。
声のお仕事をしてると、やっぱり声の雰囲気が違いますね。
ラスト、リリアンヌに白の娘が復讐したかしないか、見せない終りは良かったです。
いろいろ書いたけども、やっぱり結局は人それぞれの好みとか、解釈なんですよねー
見る人のぶんだけ感想がある、ということで、好き勝手言っちゃう。
しかし、ボーカロイドの曲って、なかなかいい曲あるよねー(´ω`*)音外さないしw
CD 悪ノ娘 -凄艶のジェミニ- ボーカル&サウンドトラック《発売済・取り寄せ品》
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